たまこまーけっと 第3話「クールなあの子にあっちっち」

たまこまーけっと (2) [Blu-ray]

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言葉は時にむずかしい。言葉は時にもどかしい。伝えたい思いはいつも空回り。
だけどいつか届くはず

最近情動が激しく揺さぶられるような本や映像を味わっている反動か、今回のエピソードは見ていて穏やかな気持ちになりました。これといった見せ場がまったくないのに全編が見どころという不思議な感じですね。面白いというより見ていて幸福感がフワッと漂うというか。ちょっとした場面にもさりげに情感があるんですよね。それがなんとも気持ちよくてほんの少し登場人物の心が動くだけで深く響く。そういう意味で今回の喫茶店のシークエンスは実に良かったと思います。あとキャラクターデザインや演出からけいおん!をどうしても連想しますけどけいおん!は軽音部の女の子たちの言わば閉じた世界であって、たまこまーけっとはそんな閉鎖的なところがなく開放感があるんですよ。それがまた気持ちいい。

映画 けいおん!  (Blu-ray 初回限定版)

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ストライクウィッチーズ

ストライクウィッチーズ DVD-BOX

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鬼才・島田フミカネ原作・キャラクター原案、GONZO制作による新世代兵器美少女アニメのDVD BOX。40年代を舞台に、人類の脅威として現れた地球外生命体“ネウロイ”を相手に、兵器をまとって戦う少女たちの活躍を描く。全12話を収録した6枚組。

大晦日に見始めてやっと全12話見終わりました。とても面白かった!空中戦は爽快だしとにかく動きまくる。話数追うごとに各キャラは立っていくし全話見た今ではみんな愛おしいですなー。後半6話ぐらいははまって一気に見ました。最終話は全キャラ勢揃いで大決戦、とベタだけど燃える展開でございました。まあネウロイとの戦いそのものは決着がついてないしそもそもネウロイの正体匂わせるような伏線あって回収しないで終わったりとか、よく考えりゃけっこう後半の展開が強引だったなとかいろいろあるんですよ。でもこれでこの作品が終わったわけではなく2期や劇場版がありますからね。実際12話では物足りなかったですしお楽しみはまだまだこれから、というところでしょうか。続けて2期を楽しんでいくつもりです。最近は現在放映中のアニメを見るのが私の中で大きな趣味になってきたのですがこういう見逃していた話題作や過去の作品を見ていくのも大事ですね。もうしばらくストライクウィッチーズとの付き合いは続きそうです。


もう2期も最初の方を見ているのですがいきなり面白い。

日常 (8)

普段はおとなしめな謎の女子高生・麻衣のまわりにはロボやら大福やら謎なものでいっぱい。八巻でもシュールなのかかわいいのか予断を許さない日常。夢、幻の如くなり。

なんだかこの巻、異常に内容が濃いような気がしたし声出して笑ってしまったとこがいっぱいあったぞ。特に序盤のみおちゃんが催眠術に掛かったフリして騒動になるとこは腹痛起こすぐらい吹いたなあ。ゆっことみおちゃんの掛け合いは毎度面白いねえ~。

スマイルプリキュア! 第47話「最強ピエーロ降臨!あきらめない力と希望の光!!」

スマイルプリキュア!  DVD Vol.16

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空にうかんでいた大きなたまごから…
ついにピエーロがすがたをあらわした!

ピエーロは地球を、せかいを、ぜつぼうでうめつくそうとしている!

ハッピーたちは力をふりしぼってたたかうけど、
ピエーロをとめることができない…!!
プリンセスフォームでさえもダメなの…!?

ふしぎとしょかんも、プリキュアのでんせつの本も、くろくそめられてしまった…!
そしてついに、ハッピーたちまでが飲み込まれて…。

このまま、せかいはピエーロにのみこまれてしまうの!?

必殺技連打の冒頭からいきなりテンション上がるっ!ダークサイドに落ちる展開がちょっとしつこい気もしたが復活シーンが熱かったからなあ。作画の気合いの入りようがまた凄かった。それと毎週放送があって当たり前と思っていたこの番組も来週で終わりなのかー。いかに一年の集大成を見せてくれるのか次週が待ち遠しい一方で切ないね。

黒澤明ドラマSP「野良犬」

今回のリメークでは、“刑事が拳銃をすられたところからはじまる追跡劇”というエピソードは原作を踏襲しながらも、時代設定を現代に移し、オリジナルでストーリーを再構成! 

何者かに拳銃を盗まれた、ひとりの刑事・村上翔一。わずか5日間で取り戻せという非情な命令が下る中、拳銃を奪ったのが中学時代の同級生、柳下銀次と判明する。 
まもなく紛失した拳銃が使われる事件が起き、その捜査線上に浮かんだ男は、かつての親友、遊佐英だった! そして遊佐の妹・アキは美しきジャズシンガーとなっていたが、実は村上には言えない“秘密”を抱えていた…。まるで亡霊のように昔の仲間たちが次々と登場する展開に、村上は封印していた“25年前の苦い過去”を思い出す…。

“拳銃の紛失事件”という衝撃のサスペンスを軸に、同じ故郷で少年時代を過ごした5人の男女の生き様を描く群像劇として、黒澤明の傑作が鮮烈によみがえる…!

黒澤明の傑作が鮮烈によみがえる」どころか絞め殺したいんかっ!?と聞きたくなる酷い代物でしたなあ。そもそも普通こういうドラマはスルーするんだけれど荒野の用心棒見終わったあとに始まったし同じ黒澤明絡みで見てしまった。そりゃ黒澤版が大傑作だから同じレベルのものを見せろ、とまでは言わんよ。それにこのドラマ、刑事が拳銃をすられるというだけが同じでほぼオリジナルといっていい内容だしさ。けどよー、単純にTVドラマとしても出来悪いだろ、これ。そもそも追跡劇にすらなってねーじゃん。しつこいほど説明的なモノローグ入って説明的な会話があるわりには人間関係がわかりにくい。むしろ逆に混乱する。ストーリーは鈍重で動かんわ、リアリティーがなくて突っ込みどころだらけだわ、間が抜けてダラダラしてるわ見どころなしだよっ!あと舞台背景は現代なのに演出が昭和のマッチョな刑事ドラマ風なのがもう見てらんない。とにかくダサい。おかげで黒澤版野良犬が現代的で斬新なように感じるわ。60年以上前の映画より古臭く作れるというのはある意味凄いことかもな。今風にオリジナル作るのは構わんけどせめてソウルは受け継げよっ。番組名に黒澤明の名前出すんだったらさー。それと、

主演の江口は「閉塞感に包まれた今、本当に大事なものは何なのかというメッセージがこめられたドラマ。リメークというより、“新しいものを作っている”と実感しながら撮影した」と話している。

こういうメッセージがどこにあったのかさっぱりわからん。

野良犬<普及版> [DVD]

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普通に黒澤明監督作品を見返した方がよっぽど有意義に過ごせただろうなあ。絶対今見ても面白いはずだし今でも通じるメッセージがあるってよ。
ダーティハリー 特別版 [DVD]

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48時間 [DVD]

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羊たちの沈黙(特別編) [DVD]

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野良犬的な趣向を時代を変え舞台を変えしてやってる作品では思いつくとこではこの3作品が上手くやってると思うし、どれも独自のメッセージがある。

荒野の用心棒

荒野の用心棒 [DVD]

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ニューメキシコ国境の町サン・ミゲル。ふたつの無法者勢力が争い続けるこの町に、ふらりと現れた風来坊ガンマンは、互いの勢力をうまくだましながら、それぞれを破滅へと追いやっていく…。 ???黒澤明監督の傑作時代劇『用心棒』を翻案し、1960年代イタリア製西部劇=マカロニ・ウェスタンの一大ブームを築き上げたセルジオ・レオーネ監督の出世作。それまでになかった流血と荒唐無稽なアクション描写は、やがては本場アメリカ製西部劇にも大きな影響を与えることにもなった。それと同時に、主演クリント・イーストウッドをスターダムにのしあげた記念碑的作品としてもたたえられる。くわえ葉巻でポンチョをまとう髭面イーストウッドのニヒルなかっこよさ。エンニオ・モリコーネ作曲によるハイエナのようなメロディの数々が、そんな彼を一段と魅力的に映えさせている。(的田也寸志

地元ローカル局で深夜TV放映が先日あったので録画したものを鑑賞。何度も見ている映画なのですが久々に吹き替えバージョンを見れるというのは嬉しいです。イーストウッド山田康雄が吹き替えてる映画放映は昔、当たり前のことだったんですが今や貴重となりましたなあ。飄々としているようでドスの効いた声がはまってますねえ。バイオレンスが吹き荒れる作品のイメージがあったんですがあらためて見てみると意外とカラッと乾いててどぎつさが無い。というかそもそもアクションシーンそのものが少ないんだわ。今の目で見るとむしろクールな印象ですね。主人公はひたすら冷静に計算ずくで行動するわけで。それと中盤が見ていてかなりダレるのも意外でした。これは元ネタの用心棒と無意識に比べちゃってるからかな、と。主人公は2つのグループをまたいで二重スパイ的に活動するわけですが、バレるかバレないかのサスペンスがあんまり上手くないというか。ここらへんの黒澤明演出はべらぼうに冴えてましたからねー。でも最後のライフル対拳銃の決闘場面は屹立して良いですな。ここに持っていくまで丁寧に伏線張っているのも今回見返して気が付きましたしエンニオ・モリコーネの音楽が情感たっぷりで燃えるわー。んでこの作品、イーストウッド監督作品にストーリー的にもテーマ的にも受け継がれていくから厚みを感じますし。荒野のストレンジャーやペイルライダー、許されざる者グラン・トリノなど後に作られた映画が逆に乗っかって別の重みが出てくる感じがなんだか新鮮で面白かった。そういう意味でも再鑑賞した意味はありましたな。

荒野のストレンジャー [DVD]

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ペイルライダー [Blu-ray]

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許されざる者 [Blu-ray]

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グラン・トリノ [DVD]

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用心棒<普及版> [DVD]

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んで元ネタつーても用心棒の前にもさらに元ネタのハメットの小説もあるからなー。いろんな読書経験も頭をよぎったり。
ガラスの鍵 (創元推理文庫 130-3)

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血の収穫 (創元推理文庫 130-1)

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バック・トゥ・ザ・フューチャー Part 3 [DVD]

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バック・トゥ・ザ・フューチャー Part3の荒野の用心棒オマージュはなかなか粋なことやってくれてましたな。

琴浦さん 第2話「初めての……」

TVアニメーション「琴浦さん」その1【Blu-ray Disc 特装版】

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戸惑いながらも新しい生活をはじめる春香。ある日、春香の能力を聞きつけたESP研究会部長 御舟百合子が教室に現れ、そのまま勢いで怪しげな部室へと連れ去り、春香は無理やり入部させられてしまう。
はじめての部活を楽しむ春香だが、ある日御舟の心を読んでしまい…

第1話の仕掛けで掴まれましたがあとは普通のほのぼのアニメになんのかね?みたいに思っていたらまだまだやってくれますね。ドス黒いくてえげつない展開ありまくり、ですよ。それでいて見終わったらちゃんと爽快感あるし嫌な感じが残らないという絶妙の作りでございます。続きを見たくなるフックもあるし。上手いのにあざとさがないというのが素晴らしい。