西遊記 上・中・下

西遊記〈上〉悟空誕生の巻

西遊記〈上〉悟空誕生の巻

海に浮かぶ花果山のいただき、卵形の大きな石が爆発し、猿がとびだした。この石猿、生まれてまもないというのに、美しい金色の毛につつまれ、その図体は人の背丈ほどもある。またたくまに、花果山の猿たちの王となるや、みずからを美猴王と名のり、不老不死の術を得るために、仙人の元で修行、孫悟空という名をもらい、三十六の棒術と七十二の変化の術などを習得する。地下におりては、東海竜王の宝、如意棒を手に入れ、閻魔王と対決。天界にあがっては、斉天大聖と名のり、傍若無人なふるまい。弼馬温という役職がとるにたりない職とわかるや、こんどは大あばれ。中国でもっとも愛される「西遊記」の天上編。

西遊記〈中〉破邪遍歴の巻

西遊記〈中〉破邪遍歴の巻


西遊記〈下〉西天取経の巻

西遊記〈下〉西天取経の巻


ふと思い立って西遊記を読んでみようと思ったわけで。これまた有名すぎる作品だからいろんなバージョンがもうたくさんあるわけでここはイラストが豊富で全3冊と読みやすそうな偕成社版を選んでみる。ぶっちゃけ上巻の孫悟空が天界で大暴れするくだりが奇想天外かつ破天荒でもっとも楽しかったけれど全体的にテンポもよく人物紹介のヴィジュアル挿入も適切で面白く読めました。それにスーパーモンキー孫悟空の活躍読んでるだけでワクワクするし。そもそも西遊記ってアニメとかドラマではいろいろ子供の頃から見てきたけど旅の終わりまで描いたものは見たことないんだよね。その意味でもこの本は天竺で経典を受け取るまで書いてあって昔からのモヤモヤがすっきりです。著者による巻末の解説が西遊記の成り立ちを丁寧に書いてあって勉強にもなりました。あまりにテンポよすぎで読み終わったときに十数年にわたる旅をしたのにそれだけの余韻がないのはなんですが児童向けのリライトにそこまで求めるのも無理な話か。いずれもっと年齢層高めに向けて書かれた西遊記も読んでみたいですね。あとよく行く喫茶店で下巻を読んでいたのですが隣の人がドラゴンボール読んでて妙に嬉しい気分になりましたな。でも日本では孫悟空って西遊記よりドラゴンボールの主人公って思う人多かったりすんのかね?


アニメではこれが一番印象深い。あまりのぶっ飛び加減に子供時分には狂気すら感じて見ていて不安だったけど今考えればすげーポップな作りだったなー。
西遊記 DVD-BOX 1

西遊記 DVD-BOX 1



実写ではやっぱりこれ。孫悟空役の堺正章のコメディアンぷりが素晴らしかったし沙悟浄、猪八戒との掛け合いが面白くて爆笑した記憶があります。

そういやこんなのもあった。人形の間抜けすぎる造形素晴らしいんじゃないかい?
西遊記〈上〉

西遊記〈上〉


西遊記 下

西遊記 下


大人向けのリライトということで平岩弓枝の西遊記も買ったからこのバージョンも間を空けていずれ読みます。