東京レイヴンズ8 over-cry

白日の下に晒された夏目の本当の姿。「約束の男の子」は夏目ではなく春虎―。真実を知った京子は春虎たちを避け続けていた。一方、シェイバとの戦い以来、春虎は呪力を制御できず不安定な状態に陥っていた。幾つもの不安を抱える春虎たち。そんな折、土御門宗家が何者かによって襲撃される事件が起こる。動揺する夏目のもとに現れたのは、あの赤毛の少女、多軌子だった。「ぼくが目覚めさせるんだ。―夜光の生まれ変わりを」運命の歯車は、軋みを上げて回り始める。後戻りすることのできない、未来へと向かって―。

早くに読んでしまうつもりが体調の関係でやっと読み終わりました。この巻は前巻を受けてのドラマ展開がメインでしたがこれまでキャラクターの積み上げをがっちりやってきているので読ませること読ませること。こじれた人間関係も収まるとこに収まってイイハナシダナーで終わるか、と思いきや衝撃のラスト。これで続くとは憎いぜ。あらためて思いますが本当に時間をかけて構想を練った上に丁寧にエピソードを重ねてある作品だと思いましたねー。次巻で第一部完結だそうで今後は怒濤の展開になるとあとがきで著者が書いているのことだしさらに面白くなるんじゃないでしょうか?さてこの作品もアニメ化企画進行中ということですが動いている東京レイヴンズを見たいので楽しみではある一方、この丁寧なドラマ性がちゃんとアニメに反映されるのかが心配なところです。もともと原作は少し展開がスローではあるのですがそのぶんちゃんとした積み重ねをやっていて内容にフィードバックされて盛り上がりますからね。アニメ映えしぞうなとこだけかいつまんだ作品にならず原作同様丁寧なものを期待したいところです。


そういえばコミカライズはなかなか出来がいいのですが5巻はまだ読んでないので読んでしまおう。もう6巻出ちゃってるしな。