金曜ロードSHOW! ベスト・キッド

父を亡くし、母とふたりで新生活を求めてアメリカから北京に引っ越してきた少年ドレ(ジェイデン・スミス)。言葉も文化も違う新しい環境になじめず、地元のカンフー少年チェンたちにいじめられる毎日。逃げ道ばかり探していたドレは、ある日、マンションの管理人ハン(ジャッキー・チェン)に助けられる。実はカンフーの達人であるハンは、「自分を守るために使う」条件でドレにカンフーを教え始める。ひたむきに訓練を重ね、逃げずに立ち向かうことの大切さも学んでいくドレ。そしてついにチェンとのカンフー決戦に臨む・・・!!

とても丁寧な作りの映画で好感は持てるんですよ。ジェイデン・スミスがなかなか魅力的で強くなっていく過程もちゃんと体や動きで納得させるしメンタルの脆さも表情で伝わってくる。師匠役のジャッキー・チェンもうらぶれた感じが良いですね。私はカンフーの凄みをジャッキー・チェンで知ったから教えてもらえるというのは夢のようなシチュエーションで訓練シーン見てるだけで幸せな気分です。特にジャケットを掛ける着る脱ぐ落とすの繰り返しが意味がないように見えて実は奥義につながっていくというくだりは気持ち的にかなり上がりました。作品のテーマがくっくりしているのも力強いです。しかしいくらなんでも間延びしすぎなんじゃね?これ。TV放映の編集版にこういうこと言うのもなんですけど異常にテンポ悪いし、余計な場面が多くて上がりかけたテンションがすーっと冷えてしまうのがもったいなさすぎる。話が王道できちんと伏線張っているんだからキビキビと展開すりゃもっと盛り上がるはずなんだけどなあ。良い部分がそこかしこにあるだけにそれが太い流れになっていかないのがもどかしい。


旧作ってだいぶ昔にTV放映を一回見たきりなんでよく覚えてない。最後鶴みたいな構えで勝つのはなんとなく残っていて今夜のリメイクも踏襲してんのかな?と思いました。