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ヤマダチの砦

ヤマダチの砦 (新潮文庫)

ヤマダチの砦 (新潮文庫)

飛騨の小大名・山谷藩江戸家老の三男・苗場新三郎。育ちはよく背が高く逞しい肉体、そして端正な風貌なれど、品性下劣な戯け。ある日、父に使いを頼まれ、京へ出立した。箱根の峠を過ぎた時、ヤマダチ(山賊)一味に取り囲まれるが、その窮地を救ったのは屈強な若者。彼は山から山へと渡り歩く民だった。そして山賊の襲撃にはある陰謀が…。圧倒的な迫力で描く、書下ろし時代活劇。

複雑な陰謀がそんなに意味がなく効果的でなかったり、話の顛末を終章で説明的に書いてしまっていたり大枠の作り方はかなり粗いのです。しかし芯になるのは山岳活劇でそこんとこがちゃんと書けていてかなり面白い。ほぼ冒頭からアクションが始まりあとはノンストップ、作品にノリと勢いがあって一気に読める。カラッと乾いた雰囲気があって陰湿になっていないのも良いです。こういう全編アクションで引っ張るタイプの作品はなかなかないので貴重なんじゃないでしょうか。続編も出ているので近々読んでみます。

隠れ谷のカムイ: 秘闘秘録 新三郎&魁 (新潮文庫)

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